この記事の結論:未経験ならFAST-V+ポートフォリオで200字、前職スキルを翻訳して定着性を示す(理由は学習意欲重視)。
エンジニアの志望動機は「FAST-Vフレームワーク×ポートフォリオ活用×スキル翻訳」の3点を押さえれば、未経験でも書類選考を突破できます。
本記事の内容は、マイナビ転職・doda・type・リクルートエージェント・Green・レバテックキャリア等の主要転職メディアを横断し、独自の4部構成「FAST-Vフレームワーク」として再整理したものです。経済産業省のIT人材需給調査、厚生労働省の賃金構造基本統計調査、IPA(情報処理推進機構)のDX白書等、一次情報にあたる公的統計もあわせて参照し、数字の裏取りを行っています。
この記事を読むと、エンジニア志望動機の書き方4部構成(FAST-V)、経験別3パターン・業態別7パターン・状況別5パターンの合計15例文、NG例5パターンの理由解説、異業種経験→エンジニア用語のスキル翻訳表(10行)、ポートフォリオの盛り込み方、履歴書と職務経歴書の書き分けルールまで、未経験エンジニア転職に必要な型をひと通り持ち帰れます。
すぐに例文を見たい方は経験別/業態別/状況別の例文に進み、書き方の型から押さえたい方はFAST-Vフレームワークを起点にすると効率的です。「自分の前職スキルが使えるか」が知りたい方はスキル翻訳表を、NG例のチェックをしたい方は志望動機作成の3ステップワークを先に読んでください。
この記事のおさえどころ
- おすすめの読者 - 未経験でITエンジニアへの転職を目指す第二新卒〜20代後半の異業種出身者。
- メリット - 例文15選とFAST-Vで、書き出し〜締めまでの型をそのまま自分の言葉に置き換えられる。
- 注意点 - 例文はコピペではなく、ポートフォリオと前職エピソードを自分のものに差し替えて使うこと。
この記事の監修者
後藤 聖
株式会社TrysLinx(トライズリンクス) 代表取締役
専門領域:採用支援/キャリア戦略/採用実務
採用支援を中心に、長年にわたり人材の採用・育成に携わってきました。キャリカミ転職では、転職サイト・エージェントの選び方、選考対策(職務経歴書・面接・逆質問)、転職の意思決定(タイミング/条件整理)など、読者の意思決定に直結する領域を中心に監修しています。

未経験エンジニアの志望動機で押さえるべき3つの前提

このパートの結論:未経験エンジニアなら「学習継続の証拠+定着性の根拠」を前提に200〜250字で書くのが正解です。スキルの代わりにポートフォリオと学習意欲を武器にしましょう。
未経験エンジニアの志望動機を書く前に、この3点を整理しておかないと、どれだけ例文を集めても「とりあえず書いた感」が残ってしまいます。 IT人材不足の現状・文字数の最適解・採用担当者の評価軸を先に理解してから書き始めましょう。
IT人材不足の今こそ「未経験でも通る」志望動機が書ける理由
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると推計されています(経済産業省)。この慢性的な人材不足を背景に、IT業界では未経験歓迎・ポテンシャル採用が急速に普及しており、「即戦力でないと採れない」ではなく「育てる前提で採用する」企業が増えています。
厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、ソフトウェア開発技術者の有効求人倍率は全職種平均(1.19倍)を大きく上回る水準で推移しています(jobtag)。これは、正しいアプローチで志望動機を書けば、未経験でも書類選考を通過できる市場環境だということを意味します。
未経験エンジニアと経験者で採用担当者が見る評価軸の違いを整理すると、以下の通りです。
| 比較項目 | 未経験エンジニア | エンジニア経験者 |
|---|---|---|
| 一番重視される要素 | 学習意欲・定着性・論理的思考力 | 使用技術・開発実績・チーム経験 |
| ポートフォリオの有無 | あると大きな差別化になる | 当然あることが前提 |
| 志望動機の重心 | なぜエンジニアか+なぜこの職種か | なぜこの技術スタックか+なぜ転職か |
| 年収水準 | 300〜420万円(未経験歓迎帯) | 450〜700万円(スキル次第) |
| 採用の主な動機 | ポテンシャル・学習速度・前職の強み | 即戦力・レアスキルの充足 |
出典 - 経済産業省「IT人材需給に関する調査」、厚生労働省 jobtag「ソフトウェア開発技術者」(jobtag)
履歴書の志望動機欄は200〜250字が最適解
履歴書の志望動機欄はスペースが限られており、200〜250字で結論と学習意欲が伝わる密度が理想です。厚生労働省の推奨履歴書様式のスペースから逆算すると、手書きで200〜250字が読みやすい文字量になります(厚生労働省 推奨履歴書様式)。
短すぎると熱量が伝わらず、長すぎると結論がぼやけます。未経験者は特に「なぜエンジニアか」と「なぜこの会社か」の2点に絞って書き切ることを意識してください。一方、職務経歴書では300〜500字の記載余地があります。スキルセットや開発実績を詳細に語れる領域です。
採用担当者が未経験者に見ているのは「学習意欲」と「定着性」の2点
未経験からの転職では「プログラミングを半年で挫折しないか」「すぐ辞めないか」という2つの懸念が採用担当者の頭にあります。dodaの調査でも、未経験エンジニア採用で企業が最も懸念するのは「学習継続力」と「定着率」であることが示されています(doda)。
この懸念を払拭するために、志望動機には以下の2点を必ず入れましょう。学習意欲の根拠(「〇か月間独学でPythonを学習し、GitHubにアプリをコミット済み」など)と、エンジニアを選んだ内発的な理由(給与やリモートではなく、課題解決への関心)の2点です。
📣 実践アドバイス
失敗の大半は「なぜエンジニアか」の内発的な動機を書かないまま始めることで起きる。だから先にスキル翻訳表で前職の強みをエンジニア用語に変換してから、文字数と構成を決めてください。
💡 この章のポイント
未経験エンジニアの書類通過3前提
- 経済産業省推計で2030年にIT人材が最大79万人不足。未経験採用が加速中
IT人材不足を背景に未経験歓迎・ポテンシャル採用が急増しているため今が狙い目。 - 履歴書の志望動機は200〜250字、ポートフォリオを一言で触れる
履歴書スペースから逆算すると200〜250字で学習意欲と志望熱量が収まる密度。 - 採用担当者は「学習意欲」と「定着性」を未経験者に最も強く求めている
「また短期で辞めないか」という懸念を動機の内発性と学習実績で先回りして払拭する。
📚 出典
書類通過率を上げるエンジニア志望動機のFAST-Vフレームワーク

このパートの結論:書類通過率を上げたいならFAST-Vで結論→ポートフォリオ根拠→動機→ビジョンを200〜250字に詰めるのが正解です。未経験者はAuthorityにポートフォリオを忘れずに。
志望動機が書けない最大の理由は、構成が定まっていないことにあります。このパートでは、書類通過率を上げる独自の4部構成「FAST-Vフレームワーク」を紹介します。このフレームワークはエンジニアの志望動機に特化して設計しており、未経験者でも4つの要素を埋めるだけで200〜250字が自然に完成します。
FAST-Vフレームワーク:Fit/Authority/Story/Target-Vision
FAST-Vは、エンジニアの志望動機を4つのピースで組み立てるためのフレームワークです。
| 要素 | 役割 | 書く内容 | 目安字数(履歴書) |
|---|---|---|---|
| F - Fit | 結論と整合 | なぜエンジニアか/なぜこの職種・会社か | 40〜50字 |
| A - Authority | 根拠と権威性 | 学習実績・ポートフォリオ・前職の再現性 | 60〜80字 |
| S - Story | 共感と動機 | きっかけとなった体験・課題意識 | 40〜60字 |
| T-V - Target-Vision | 入社後ビジョン | 貢献イメージと中長期の技術目標 | 40〜60字 |
出典 - リクルートエージェント「志望動機の書き方と例文54種」(リクルートエージェント)をもとに独自整理
この順番で書き出しから締めまでを組み立てることで、「結論→根拠(ポートフォリオ含む)→動機→ビジョン」が1画面に収まる志望動機が完成します。未経験者の場合、Authority(A)にポートフォリオの概要(「GitHubに3本アプリを公開済み」「Progateでhtml/CSS/JavaScript修了」など)を入れると一気に通過率が上がります。
書き出しの正解パターン3つ
書き出しは最初の一文で印象が決まるパートです。以下の3パターンを覚えておくと、毎回マンネリ化しません。
- 結論型 - 「貴社のWebエンジニア職を志望した理由は、前職のカスタマーサポートで培ったユーザー視点をプロダクト開発に活かしたいと考えたためです」
- 課題共鳴型 - 「国内中小企業のDX推進という社会課題に、自身のエンジニアスキルで直接貢献したいと考え志望いたしました」
- 体験起点型 - 「業務自動化ツールを自作して職場の工数を削減した体験から、コードで課題を解くことの面白さを知り、エンジニアを志すようになりました」
締めの一文で印象を残す3つの型
締めの一文は、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる決定打になります。
- 貢献宣言型 - 「入社後は1年以内に自走できるエンジニアとして開発チームに貢献できる状態を目指します」
- 学習宣言型 - 「貴社でバックエンド開発を実践しながら学び、3年以内にフルスタックエンジニアとして機能要件定義から実装まで担える人材を目指します」
- 再現宣言型 - 「前職で培ったユーザーヒアリング力と、半年間の独学で身につけたPython基礎を組み合わせ、即戦力に近い形で貢献できると考えております」
📣 実践アドバイス
評価軸が揃えば判断はブレない。だからFAST-Vの4要素チェックリストで「F・A(ポートフォリオ含む)・S・T-V」が揃っているかを毎回確認してから清書に進みましょう。
💡 この章のポイント
FAST-Vで4ピース完成
- FAST-V(Fit/Authority/Story/Target-Vision)で4部構成にする
4要素の字数配分を決めるだけで200〜250字に収まり迷わず書ける安心感が生まれる。 - Authority(A)にポートフォリオを盛り込むと未経験者の差別化になる
Authority欄にポートフォリオURLや資格を入れると採用担当者の目が止まる差別化になる。 - 締めは貢献宣言型・学習宣言型・再現宣言型の3型から選ぶ
締めの型で「会ってみたい」を引き出し面接通知が来る確率を上げるのが最終目標。
【経験別】エンジニアの志望動機 例文3選

このパートの結論:経験者は数字と資格で、スクール卒はポートフォリオの具体性で、未経験は動機の内発性と簡易実装経験で差別化するのが正解です。タイプを先に確認して武器を決めましょう。
経験別の例文3パターンをまとめます。どれもFAST-Vで組み立てた200〜250字の履歴書向けフォーマットです。自分の経験タイプに近いものを選び、エピソードと数字を自分のものに置き換えてから使ってください。
例文1 エンジニア経験者(別言語・別業種からの転職)向け
ここでは、Java SE経験者がPython×機械学習案件を扱う企業へ転職を想定した220字の例文を示します。
貴社のデータエンジニア職を志望した理由は、Java/Springで培ったバックエンド設計の知識を、Python×機械学習の実装領域へ発展させたいと考えたためです。現職ではECサイトの受注管理システムを5人チームで開発し、処理速度を従来比40%改善した実績があります。貴社が注力するレコメンドエンジン領域では、設計の素地に加え独学で取得したPython 3エンジニア認定基礎試験のスキルを再現できると考えます。入社後は1年以内にMLパイプラインの実装を自走できる状態を目指します。(228字)
ポイント - 現職の数字実績(処理速度40%改善)と新技術習得の証拠(資格)を組み合わせ、「転職してでも伸ばしたい技術領域」を明示しています。
例文2 プログラミングスクール卒業者(独学+スクール)向け
ここでは、6か月間のプログラミングスクール卒業後に自社開発Web企業を志望する場合の230字の例文を示します。
貴社のWebエンジニア職を志望した理由は、プログラミングスクールで身につけたRuby on Railsの基礎を、ユーザーに直接届く自社サービス開発の現場で磨きたいと考えたためです。スクール在籍中にタスク管理アプリ(GitHub公開済み、テストコード含む)を個人開発し、コードレビューを経て実装スピードと可読性の重要性を体感しました。貴社の開発チームがスクラムを採用している点に共感し、チーム開発での成長環境が最適と判断しました。入社後は半年以内にissueを自力でクローズできる状態を目指します。(234字)
ポイント - ポートフォリオ(GitHubアプリ)を具体的に示し、「スクール卒業で終わらない自走力」を証明しています。テストコード言及もエンジニアに刺さるキーワードです。
例文3 完全未経験(第二新卒・文系)向け
ここでは、新卒コールセンター2年経験後に未経験でWebエンジニアを志望する場合の240字の例文を示します。
貴社のWebエンジニア職を志望した理由は、コールセンターで積み重ねた顧客の「使いづらい」という声を技術で解消したいという思いから、エンジニアを志したためです。現職では月平均120件の問い合わせを対応し、FAQツールを自作(Googleスプレッドシート+GAS)して問い合わせ件数を3か月で18%削減しました。この体験からコードで課題を解く面白さを知り、独学でHTML/CSS/JavaScriptをProgateで修了、ポートフォリオを作成中です。入社後は1年間で開発業務を自走できる基礎を固め、ユーザー視点を武器に貢献します。(247字)
ポイント - 完全未経験でも「課題解決のエピソード+簡易的なコーディング経験」を組み合わせることで、学習継続力と動機の内発性を同時に証明しています。
💡 この章のポイント
経験別に3例文
- 経験者は別言語・別スキルの移行根拠を数字と資格で示す
経験者転職でも「なぜこの技術スタックに移りたいか」の説明がないと弱い評価になる。 - スクール卒業者はポートフォリオの具体性(テストコード・GH公開)が決め手
スクール卒業者はテストコード・CI/CD言及があると経験者並みの評価を得やすい。 - 完全未経験は「業務での簡易実装経験+独学継続中」を組み合わせて動機の内発性を証明
未経験者は業務内での簡易自動化ツール作成経験が最強のエピソードになる。
📣 実践アドバイス
時間が限られるほど、「自分のタイプの確定」が成果を決める。だから先に経験別3タイプのどれかを選び、その例文を下敷きにして自分のエピソードと数字に置き換える作業から始めましょう。
【業態別】エンジニアの志望動機 例文7選

このパートの結論:業態別の志望動機は、技術スタックのキーワードと評価軸を必ず1つ含めるのが正解です。Web系は「ユーザー視点」、SESは「成長環境」、組み込みは「現場知識の掛け合わせ」で書き分けてください。
職種・業態ごとに採用担当者が評価するキーワードと志望動機の重心は変わります。7パターンを用意しました。それぞれの会社ならではの言葉(技術スタック・ビジネスモデル・課題領域)を1つ以上盛り込むのがポイントです。
例文4 Web開発エンジニア(自社開発・BtoC)向け
ここでは、BtoCサービスを自社開発する企業のフロントエンドエンジニア職を想定した例文(225字)を示します。
貴社のWebエンジニア職を志望した理由は、自社サービスのPVが月間100万を超えるプロダクトに、ユーザー視点で直接貢献したいと考えたためです。前職のカスタマーサポートで「UIが分かりにくい」という声を300件以上ヒアリングし、改善提案書を作成した経験から、フロントエンドの改善がユーザー満足度に直結することを実感しました。現在はReact/TypeScriptを独学中で、GitHubにコンポーネントライブラリを公開しています。入社後は半年以内にフロントエンドのissue対応を自走でき、ユーザー体験の改善に直接貢献します。(225字)
例文5 SES・受託開発エンジニア向け
ここでは、SES/受託開発企業のJavaエンジニア職を想定した例文(218字)を示します。
貴社のSESエンジニア職を志望した理由は、多様な業界のシステム開発に携わることで短期間に幅広い技術と設計力を習得できる環境だと判断したためです。前職の社内SE補佐として基幹システムの改修を担当し、Javaで既存コードの読解と小規模な機能追加を経験しました。貴社のOJT体制と技術研修プログラムを通じ、設計からテストまでの開発サイクルを体系的に習得できると考えます。入社後は1年以内にPL補佐として小規模案件を担当できる状態を目指し、3年以内にPM視点も持つエンジニアへの成長を目指します。(218字)
例文6 社内SE(情シス)向け
ここでは、製造業の社内SE(情シス)職を想定した例文(222字)を示します。
貴社の社内SE職を志望した理由は、製造現場のデジタル化推進に、ユーザー部門の目線を持つエンジニアとして伴走したいと考えたためです。前職の工場ラインでは、目視検査の記録を手書きで行う非効率に課題を感じ、Excelマクロによる自動集計ツールを独自で作成し入力工数を月40時間削減しました。この経験からITが現場の生産性に直結することを実感し、社内SE職を志しました。現在はMOS(Microsoft Office Specialist)とPythonの入門資格を取得中です。入社後は1年以内に社内DXプロジェクトの一端を担える人材を目指します。(222字)
例文7 インフラエンジニア(クラウド・サーバー)向け
ここでは、AWSを中心としたクラウドインフラエンジニア職を想定した例文(230字)を示します。
貴社のインフラエンジニア職を志望した理由は、クラウドインフラの設計・構築を通じて、サービスの安定稼働と拡張性の両立に挑戦したいと考えたためです。前職のデータセンター運用業務でネットワーク監視とインシデント対応を2年間経験し、システムの可用性を維持する責任感を身につけました。貴社はAWSをメインに採用しており、独学で取得したAWS Solutions Architect Associateの知識を実務で活かせると考えます。入社後は1年以内にクラウド環境の構築を自走でき、コスト最適化と信頼性向上に貢献できる状態を目指します。(230字)
例文8 フロントエンドエンジニア(JavaScript/React系)向け
ここでは、React/Next.jsをメイン技術スタックとするフロントエンドエンジニア職を想定した例文(228字)を示します。
貴社のフロントエンドエンジニア職を志望した理由は、JavaScriptエコシステムを深く学べる環境で、ユーザーの操作性を高めるUI開発に特化したいと考えたためです。前職のWebデザイン補佐としてFigmaでのデザイン業務を経験し、実装者とのコミュニケーション課題を感じたことを機にReactを独学で習得しました。現在はNext.js+TypeScriptを使ったポートフォリオサイトをGitHub Pages で公開中です。貴社のコンポーネント設計に関するテックブログの記事に共感しており、入社後は1年以内にメイン機能のフロントエンド開発を任せてもらえる状態を目指します。(228字)
例文9 モバイルアプリエンジニア(iOS/Android)向け
ここでは、Flutterを用いたモバイルアプリ開発エンジニア職を想定した例文(226字)を示します。
貴社のモバイルエンジニア職を志望した理由は、Flutterによるクロスプラットフォーム開発を通じて、より多くのユーザーに使いやすいアプリを届けたいと考えたためです。前職のスマートフォン販売スタッフとしてiOS/Androidの操作性と顧客ニーズを深く観察した経験から、使いやすいアプリの価値を肌で知っています。現在はFlutterで家計管理アプリを個人開発中(TestFlightでベータ公開)で、UI設計からFirebase連携まで実装しました。入社後は1年以内にアプリリリースサイクルの一員として機能を担当できる状態を目指します。(226字)
例文10 組み込み系エンジニア(メーカー・製造業)向け
ここでは、C/C++を使ったマイコン・組み込み開発エンジニア職(製造業メーカー)を想定した例文(224字)を示します。
貴社の組み込みエンジニア職を志望した理由は、製造ラインの品質向上に直結するファームウェア開発に、現場目線で携わりたいと考えたためです。前職の品質管理担当として不良品発生の原因分析と改善提案を3年間行い、不良率を0.8%から0.2%に低減したプロジェクトを主導しました。この経験から「ソフトウェアで不良をゼロにできる」という課題意識を持ち、C言語を独学で習得しました。貴社のマイコン制御製品は品質管理の知識と組み込み技術の掛け合わせが強みになる環境であり、入社後1年以内に小規模モジュールの実装を任せていただける状態を目指します。(224字)
💡 この章のポイント
業態別に7例文
- Web系自社開発はユーザー視点とポートフォリオが評価される
自社開発はポートフォリオ必須でありGitHub公開の有無が書類通過を直接左右する。 - SES/受託はOJT体制と複数案件経験へのフィット感を示す
SESは「複数業界の経験を積みたい」という成長意欲が採用担当者に刺さる動機になる。 - 組み込み・インフラは前職の現場知識との掛け合わせが最大の強みになる
組み込み・インフラは前職の品質管理・運用経験との掛け合わせで即戦力感が出る。
📣 実践アドバイス
評価軸が揃えば判断はブレない。だから業態ごとにキーワード(Web系・SES・社内SE・インフラ・フロントエンド・モバイル・組み込み)を先に決め、例文に必ず織り込む運用にしましょう。
📚 出典
【状況別】特殊ケースの志望動機 例文5選

このパートの結論:特殊ケースは「状況の客観化」と「次に向かう理由」を同時に書くのが正解です。ブランク・年齢・副業経験いずれも、定着性と貢献意欲を両立させてください。
30代からの挑戦、地方移住、副業経験、女性の復職、資格取得中など、書きづらいシーンでも志望動機は型で乗り越えられます。状況別に5パターンを用意しました。
例文11 30代からのキャリアチェンジ向け
ここでは、32歳・元営業職からフルスタックエンジニア未経験転職を想定した例文(238字)を示します。
貴社のエンジニア職を志望した理由は、10年間の法人営業経験で磨いた顧客課題のヒアリング力と要件整理力を、エンジニアとして実装に活かしたいと考えたためです。30代でのキャリアチェンジを決めた背景には、顧客に「この機能が欲しい」と伝えるだけでなく自ら作れる人材になりたいという強い思いがあります。過去1年間の独学でPython/FastAPIを習得し、社内業務自動化ツールを開発して月30時間の作業削減に貢献しました。貴社では顧客折衝力と開発スキルを組み合わせた、ビジネス視点を持つエンジニアとして即日から貢献できると考えております。(238字)
ポイント - 年齢ハンデを正面から受け止め、「10年の営業経験+1年の独学実績」で再現性を二重に担保しています。
例文12 地方Uターン転職向け
ここでは、東京でのSES経験者が地元にUターン転職でフルリモートまたは地方IT企業を志望する場合の232字の例文を示します。
貴社のエンジニア職を志望した理由は、地元の中小企業のDX支援に、都市部で培ったSES経験を活かして貢献したいと考えたためです。東京でのSES業務3年間でJava/Spring Bootを用いた業務系システム開発を担当し、保守・新規開発の両方を経験しました。地元ではDXに取り組む中小企業が増える一方で、ITエンジニアの絶対数が不足していることをUターン帰省中に実感しました。貴社の地域密着型のDX支援事業は、都市部の開発経験と地元への理解を掛け合わせることで独自の価値を発揮できる場です。入社後は3年以内に地元のDX推進に中核的な役割で携わりたいと考えます。(232字)
例文13 副業・フリーランス経験者向け
ここでは、本業が営業職・副業でWebサイト制作を2年経験した方が正社員エンジニアへの転職を志望する場合の236字の例文を示します。
貴社のWebエンジニア職を志望した理由は、副業での受託制作経験を組織の中でより高品質・大規模なプロダクト開発に発展させたいと考えたためです。過去2年間で個人・法人合計12社のWordPress構築と静的サイト開発を担当し、要件定義からリリースまでのサイクルを一人で回してきました。フリーランスでの孤独な作業では得られない、チーム開発・コードレビュー・設計議論の環境に身を置きたいと考え、正社員転職を決めました。貴社の開発チームはGitHubフローとスクラムを採用しており、私の受託経験をチームの中で磨ける理想の環境です。入社後は早期に戦力化し、コードレビュアーとして貢献することを目標とします。(236字)
例文14 女性のキャリア再構築向け
ここでは、育児でブランク後に未経験でエンジニアを目指す女性を想定した例文(234字)を示します。
貴社のエンジニア職を志望した理由は、育児期間中に身につけたPythonとデータ分析の独学成果を、社会に還元できるキャリアに繋げたいと考えたためです。育休中の2年間、子どもの学習アプリ開発に取り組み、Flutterで計算練習アプリをリリース(App Store公開)した経験があります。貴社の女性エンジニア比率30%超という働きやすい環境と、時短勤務から正規稼働への移行制度が整っている点に安心感を持ちました。復職後は段階的に業務に慣れながら、2年以内に機能開発の中核メンバーとして活躍できる状態を目指します。(234字)
例文15 資格取得中(基本情報・応用情報・AWSなど)向け
ここでは、基本情報技術者試験の合格を機に未経験エンジニア転職を本格化させる場合の242字の例文を示します。
貴社のシステムエンジニア職を志望した理由は、基本情報技術者試験(2025年10月合格)で体系的に習得したIT基礎知識を実務で活かし、即戦力に近い状態で貢献したいと考えたためです。受験準備の過程でネットワーク・アルゴリズム・データベース設計の基礎を習得し、学習の延長でPythonを使った簡易的なCRUDアプリをGitHubに公開しました。現在は応用情報技術者試験の学習を継続中です。貴社のエントリーレベルから育てるOJTプログラムは、資格取得の理論知識を実践に変換できる最適な環境と感じており、入社後1年以内にシステム設計補佐を担える状態を目指します。(242字)
📣 実践アドバイス
失敗の大半は「特殊ケースを隠すこと」や「ネガティブな理由をそのまま書くこと」で起きる。状況別例文のように、状況を言語化して「次の判断軸」と「貢献意欲」をセットで書きましょう。
💡 この章のポイント
状況別に5例文
- 30代からのキャリアチェンジは「10年の前職経験+1年の独学実績」で再現性を二重担保
30代転職でも「なぜ今エンジニアか」の内発的動機が明確なら年齢ハンデは超えられる。 - 副業・フリーランス経験者は「チーム開発への移行意欲」を明示する
副業経験者は一人開発の限界を正直に書き、チーム開発へのフィット感を示すのが近道。 - 資格取得中は「理論知識を実務で活かしたい」という前向きな動機に転換する
資格取得中は「試験合格後に転職」より「学習中に応募」の方が意欲を早期にアピールできる。
エンジニアの志望動機NG例5選と「なぜダメか」の解説

このパートの結論:NG例を踏み抜く最大の原因は「主語が自分の安心感になること」です。「この会社でこの技術を使って何を解決したいか」に主語を切り替えるだけで通過率は大きく上がります。
書類選考で落ちるエンジニアの志望動機には、共通の地雷があります。未経験者に特有のNG表現を「なぜダメか」の理由付きで整理しました。 自分の下書きと照合して確認してください。
NG例1 「モノづくりが好きだから」パターン
NG文例 - 「モノづくりが好きなので、エンジニアという職業に興味を持ち貴社を志望しました」
なぜダメか - 「モノづくりが好き」はほぼ全ての応募者が使う汎用表現であり、採用担当者の記憶に残りません。マイナビ転職の解説でも、曖昧な動機よりも具体的な開発体験や課題解決のエピソードを求める企業が多いと指摘されています(マイナビ転職)。「どんなモノを」「なぜ作りたいか」「その経験はあるか」まで掘り下げないと差別化になりません。
NG例2 「手に職をつけたいから」パターン
NG文例 - 「将来のために手に職をつけたいと思い、エンジニアという職業を選びました」
なぜダメか - 主語が完全に自分の安心感であり、「この会社でエンジニアになりたい理由」が一切ありません。会社側にとって「手に職をつければどこでもよい」と映り、定着性の懸念が高まります。エンジニアという職種に加え「なぜこの業態・職種・会社か」まで絞り込む必要があります。
NG例3 「リモートワークがしたいから」パターン
NG文例 - 「リモートワークができるエンジニアという職種に魅力を感じ志望いたしました」
なぜダメか - 条件のみを理由にした志望動機は採用担当者に「リモートでなければ来ない」という印象を与えます。doda の調査でも、条件のみを理由に転職した人は入社後の定着率が低い傾向が示されています(doda)。働き方の希望は面接で条件確認するものであり、志望動機には書かないのが原則です。
NG例4 「AIに仕事を奪われないから」パターン
NG文例 - 「今後AIに仕事が奪われないという安心感からエンジニアを選びました」
なぜダメか - 受動的な安全志向はエンジニアとして最も評価されない動機です。エンジニアこそAIと競合する領域であり、この表現は技術の理解不足を露呈します。むしろ「AIを使って何を作りたいか」という能動的な姿勢で書くべきです。
NG例5 「年収が高いから」パターン
NG文例 - 「IT業界は年収水準が高く、エンジニアへのキャリアチェンジで収入を上げたいと思い志望しました」
なぜダメか - 年収は応募者のメリットに過ぎず、採用側が「この人を採るメリット」を読み取れません。年収アップは転職の動機として自然ですが、志望動機に書くなら「成果に対して正当な評価を受けたい」「技術力の向上で市場価値を高めたい」という形に翻訳するのが正解です。
Before/After改善例で見る書き直しのコツ
Before - 「手に職をつけたいと思いエンジニアを志望しました。プログラミングが楽しいと感じています」(44字)
After - 「貴社のWebエンジニア職を志望した理由は、コールセンター業務で感じた"ユーザーの使いづらさ"をコードで解消したいと考えたためです。現在はHTML/CSS/JavaScriptを独学で習得中で、ポートフォリオを作成済みです。入社後は1年以内に開発業務を自走できる状態を目指します」(129字・要拡充)
ポイント - 「動機の内発性(なぜエンジニアか)」+「学習の証拠(ポートフォリオ)」+「入社後ビジョン」の3点を入れるだけで、採用担当者の目に止まる志望動機に変わります。
📣 実践アドバイス
失敗の大半は「汎用表現」と「条件のみの動機」で起きる。だから先にNG5例と自分の下書きを照合し、「なぜこの会社・技術・業態か」の根拠を1つ入れてから提出する運用にしましょう。
💡 この章のポイント
NG5例を地雷回避
- 「モノづくりが好き」は汎用すぎて採用担当者の記憶に残らない
モノづくり好きは全応募者が書く汎用語であり「どんなモノを・なぜ」まで掘り下げる。 - 「手に職」「リモートワーク」は主語が自分の安心感であり定着性の懸念を高める
条件のみの志望動機は定着率が低い傾向があり採用側から真っ先に排除対象になる。 - 「AIに奪われない」「年収が高い」は動機の内発性がゼロで技術理解不足を露呈する
AIや年収を主語にすると技術への内発的関心ゼロと判断され未経験枠でも落とされる。
📚 出典
自己分析→企業研究→志望動機作成の3ステップワーク

このパートの結論:志望動機は書き始める前の下ごしらえで8割決まるのが正解です。翻訳表と企業研究の2つをワークシート化してから清書すると書き直し回数が激減します。
志望動機を例文の「コピペ止まり」から抜け出させるには、書く前の下ごしらえが必要です。ここでは自己分析→企業研究→志望動機作成の3ステップを、未経験からエンジニアを目指す方が使えるワーク形式で紹介します。
ステップ1 自己分析(異業種経験をエンジニア用語に翻訳するスキル翻訳表)
異業種での経験は、適切に翻訳すればエンジニアの志望動機で強力な武器になります。以下のスキル翻訳表で自分の経験を棚卸ししてください。前職のスキルをエンジニアの言葉に変換するだけで、「なぜ採用担当者に刺さるのか」が明確になります。
| 前職・異業種のスキル | エンジニア向けの言い換え | 書類でのアピール例 |
|---|---|---|
| カスタマーサポート | ユーザー視点でのデバッグ力 | 「ユーザー問い合わせ300件を分析し、UI改善提案を作成した経験をバグ発見・UX改善に活用」 |
| 経理・会計 | 数値処理・ロジック設計 | 「月次決算処理の自動化ツールをExcelマクロで作成した経験をロジック設計に応用」 |
| 製造業の品質管理 | テスト設計・バグ検知 | 「不良率を0.8%→0.2%に低減したQCの手法をテスト計画・バグレポートに再現」 |
| 営業(法人・個人) | 要件ヒアリング・顧客折衝 | 「法人顧客の課題ヒアリングで年間30件の新規受注に貢献した経験を要件定義に活用」 |
| 事務・総務 | ドキュメンテーション力 | 「社内マニュアルを100ページ整備した経験を仕様書・API仕様作成に応用」 |
| 教育・塾講師 | コードの可読性・説明力 | 「複雑な概念を分かりやすく説明する指導経験をコメント・ドキュメント作成に活用」 |
| 接客・飲食 | ユーザーの行動観察力 | 「注文導線の最適化でリピート率を上げた観察力をUIデザインのレビューに応用」 |
| 物流・倉庫管理 | データ管理・在庫ロジック設計 | 「在庫差異を3%以内に管理したデータ整合性の感覚をDB設計・バリデーションに活用」 |
| 医療・介護 | ユーザーへの配慮・エラー対応 | 「緊急時の対応プロセス管理の経験を異常系の実装・エラーハンドリングに活用」 |
| デザイン・クリエイティブ | UI/UX設計・プロトタイピング | 「Figmaでのデザイン経験をフロントエンド実装との連携・コンポーネント設計に活用」 |
出典 - 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)、IPA「DX白書2023」(IPA)をもとに独自整理
ステップ2 企業研究(求人票・GitHub・OpenWork・IR資料の読み方)
企業研究は、志望動機の「なぜこの会社か」を補強する命綱です。以下の4ソースを必ず確認してください。
- 求人票の技術スタック - 使用言語・フレームワーク・クラウドを確認し、志望動機に「貴社のReact/Next.js環境に〜」と具体的に織り込む
- 会社のGitHubアカウントやテックブログ - 開発文化・コードの質・スクラム採用有無を把握し、「テックブログの◯◯記事に共感しました」と書く
- OpenWork・転職会議のクチコミ - 実在の社員クチコミから育成環境・残業実態を確認(OpenWork)
- IR資料(上場企業の場合) - 中期経営計画のDX投資額・注力領域を把握し、「貴社の◯◯領域への投資計画に共感し〜」と書く
クチコミはあくまで参考情報として扱い、志望動機への引用は企業のプレスリリースや公式情報を優先してください。
ステップ3 志望動機作成(FAST-Vで組み立て+ポートフォリオの組み込み方)
自己分析と企業研究が終わったら、FAST-Vで組み立てます。未経験者はAuthority(A)にポートフォリオを必ず盛り込むのがポイントです。
- F - 貴社の〈職種名〉を志望した理由は、〈会社の課題・技術領域〉に〈自分の強み・ポートフォリオの概要〉で貢献したいと考えたためです。
- A - 現在は〈学習状況:スクール/独学/資格〉で〈技術スタック〉を習得中で、〈ポートフォリオ名・GitHub URL・AppStore URL等〉を公開しています。
- S - 〈きっかけとなった体験〉から、コードで課題を解くことの手応えを実感しました。
- T-V - 入社後は〈時期〉までに〈開発業務の自走目標〉を達成し、〈中長期の技術ビジョン〉を目指します。
この型の通りに書くだけで、200〜250字の履歴書向け志望動機が完成します。
📣 実践アドバイス
時間が限られるほど「下ごしらえ」が成果を決める。だから先にスキル翻訳表を10分で埋め、求人票のスタックとテックブログを30分で確認してから清書に入る順番を固定しましょう。
💡 この章のポイント
3ステップで下ごしらえ
- スキル翻訳表で前職の経験をエンジニア用語に変換する(10行対応表を活用)
翻訳表を1枚作れば志望動機以外に職務経歴書の技術欄・自己PR欄にも流用できる。 - 技術スタック・テックブログ・OpenWork・IR資料の4点セットで企業研究する
テックブログは採用企業の開発文化を最もリアルに映す情報源で言及すると刺さる。 - FAST-VのAuthority欄にポートフォリオを組み込んで清書する
ポートフォリオをFAST-VのA欄に入れると採用担当者のスクロールが止まる。
📚 出典
履歴書と職務経歴書の志望動機の書き分けルール

このパートの結論:履歴書は学習意欲、職務経歴書は技術スタックと再現性で書き分けるのが正解です。FAST-Vで土台は同じにし、字数と強調要素(ポートフォリオ詳細の扱い)だけを変えてください。
履歴書と職務経歴書は、役割が違うため志望動機の書き方も変える必要があります。特にエンジニア職では、職務経歴書の技術スタック欄に実績を入れる分、志望動機欄での技術自慢は最小限にして「なぜこの会社で働きたいか」に集中させるのがコツです。
履歴書は200〜250字、学習姿勢と貢献意欲に集中
履歴書は人物像と学習継続力を一次的に伝える書類です。志望動機は200〜250字で「なぜエンジニアか」「なぜこの会社か」「何を学んでいるか」の3点に絞って書き切ります。採用担当者は数十秒で目を通すため、書き出しで結論を提示することが最優先です。ポートフォリオは「GitHubに公開済み」の一言で触れ、詳細は職務経歴書に委ねます。
職務経歴書は300〜500字、スキルセットと開発実績を厚く
職務経歴書の志望動機欄では、技術スタック(使用言語・フレームワーク・ツール)と学習実績(スクール・資格・独学)を詳細に書きます。ポートフォリオのGitHub URL・機能概要・使用技術・工夫点も記載可能です。履歴書の内容を繰り返すのではなく、エンジニアとしての再現性を具体的な数字と実装エピソードで厚く語ることが職務経歴書の役割です。
書き分けマトリクス早見表
| 比較項目 | 履歴書 | 職務経歴書 |
|---|---|---|
| 想定字数 | 200〜250字 | 300〜500字 |
| 書き出し | 結論型で短く | 学習・開発実績の概要から入る |
| 強調する要素 | 学習意欲/志望の熱量 | 技術スタック/ポートフォリオ/再現性 |
| ポートフォリオ | 「GitHub公開済み」と一言触れる | URL・機能・工夫点を詳述 |
| 目的 | 会って話したいと思わせる | 入社後の開発パフォーマンスを想像させる |
| 参照する人 | 面接前の人事担当 | 面接中のエンジニアマネージャー |
出典 - 厚生労働省 推奨履歴書様式(厚生労働省)、doda「エンジニアの志望動機の書き方と例文」(doda)
📣 実践アドバイス
評価軸が揃えば判断はブレない。だから書き分けマトリクスをチェックリスト化し、「字数・書き出し・ポートフォリオの扱い・読み手」の4点を両書類で確認してから提出しましょう。
💡 この章のポイント
履歴書と職歴書を書き分け
- 履歴書は200〜250字で学習意欲と貢献意欲に集中、ポートフォリオは一言触れる
履歴書は面接前の印象形成が目的なので「学習継続力と熱量」を先出しにするのが正解。 - 職務経歴書は300〜500字で技術スタック・ポートフォリオ詳細・再現性を厚く
職務経歴書は面接中の技術評価が目的なのでGitHubリンク・使用技術・工夫点を厚く。 - 読み手(人事/エンジニアマネージャー)が違うから情報の重心を切り分ける
同じ文章を流用すると密度が落ちてエンジニア選考で真っ先に落とされる。
📚 出典
よくある質問
Q1. エンジニアの志望動機は何文字くらいが適切ですか
履歴書の志望動機は200〜250字、職務経歴書の志望動機欄は300〜500字が最適です。厚生労働省の推奨履歴書様式のスペースから逆算すると、手書きで200〜250字が読みやすい密度になります。短すぎると学習意欲が伝わらず、長すぎると結論がぼやけます。FAST-Vの4要素(Fit/Authority/Story/Target-Vision)で40〜80字ずつ配分するイメージで書くと、自然に範囲に収まります。職務経歴書では技術スタックとポートフォリオの詳細を厚めに書き、再現性を訴求してください。
Q2. 未経験エンジニアでも本当に志望動機で書類選考を通過できますか
通過できます。経済産業省の「IT人材需給に関する調査」では2030年のIT人材不足は最大79万人と推計されており、未経験歓迎・ポテンシャル採用の求人が急増しています。採用担当者が未経験者に求めるのはスキルよりも「学習意欲」と「定着性」の2点です。FAST-Vフレームワークの Authority欄にポートフォリオ(GitHubアプリ・資格・スクール修了)を入れ、なぜエンジニアになりたいかの内発的な動機をStory欄に入れれば、書類選考を突破できる可能性は十分あります。
Q3. ポートフォリオがない場合でも志望動機は書けますか
ポートフォリオなしでも志望動機は書けますが、できる限り簡単なものを用意することを強くおすすめします。ProgateやPaizaの修了スクリーンショット、Excel/GoogleスプレッドシートのVBA・GAS制作物、無料ホスティング(GitHub Pages)のHTMLサイトでも採用担当者の目に止まります。ポートフォリオがない場合は、「現在〇〇のアプリを開発中でリリース予定」と進行中であることを書き、学習継続力をアピールするのが次善策です。マイナビ転職の解説でも、作業中のプロジェクトを示すことで意欲の高さを伝えられると説明されています。
Q4. 文系・理系は関係ありますか
エンジニア採用で文理は大きなハンデになりません。情報処理推進機構(IPA)の「DX白書2023」でも、デジタル人材の育成においてバックグラウンドよりも学習意欲と実践力が重視されるという傾向が示されています。文系の強みである「論理的文書作成力」「コミュニケーション力」「顧客視点」はエンジニアの現場でも直接活かせます。志望動機では「文系だから」と前置きするのではなく、前職で培った強みをエンジニア用語に翻訳して、ポジティブな武器として提示する姿勢が大切です。
Q5. 志望動機に学習中の資格や勉強内容を書くべきですか
積極的に書いてください。未経験者の志望動機でのFAST-VのAuthority欄は、実務経験がない分「学習の証拠」で補う領域です。「基本情報技術者試験(2025年10月合格)」「Progateにて HTML/CSS/JavaScript修了」「AWS Solutions Architect Associate取得」「GitHub公開済みポートフォリオ3本」など、具体的な数字と名称で書くと説得力が増します。IPAの試験情報によると、基本情報技術者試験の合格率は25〜30%台であり、合格者を採用できれば企業にとっても即戦力に近い人材といえます(IPA)。
Q6. 志望動機でポートフォリオのURLを書いてもよいですか
履歴書では紙面のスペースが限られるため「GitHub上にポートフォリオを公開済み」の一言にとどめ、URLは別途記載するかメールや応募フォームで補足するのがスマートです。職務経歴書では技術スタック欄やポートフォリオ欄にGitHub URLや App Store URLを明記し、機能概要・使用技術・工夫点をセットで記載してください。採用担当者、特に現場エンジニアはGitHubを確認するケースが多く、コードの品質・テストの有無・コミット頻度まで評価対象になります。リポジトリのREADMEも丁寧に整備しておきましょう。
Q7. 志望動機と自己PRはどう使い分けますか
志望動機は「なぜこの会社のエンジニアか」、自己PRは「なぜ自分がエンジニアに向いているか」を答える書類です。志望動機はFit(整合)とStory(動機)が中心で、自己PRはAuthority(根拠)とSkill(強み)が中心になります。ただしエンジニアの志望動機では自己PRの要素である技術スタックや学習実績を織り込むことが多いため、完全な切り分けは難しい場合があります。履歴書では志望動機と自己PRの役割分担を決め、同じポートフォリオエピソードを両欄で使い回さないのがコツです(リクルートエージェント)。
Q8. AI履歴書ツールで作った志望動機はそのまま使ってよいですか
AIツールで作った志望動機は下書きとして活用し、自分のポートフォリオURLや前職の具体的エピソード・数字を入れてから提出するのが基本です。AI履歴書つくる君のようなツールは、FAST-Vに沿ったエンジニア向けテンプレや業態別例文を自動生成できるため、下書き時間を大幅に短縮できます。ただし固有のエピソードや技術スタックは自分で入れ込む必要があり、そのまま提出するとコピペ判定のリスクがあります。AI書類診断で通過率を確認し、プロの無料添削でポートフォリオの盛り込み方まで確認してから最終提出するのが最も効率的な流れです。
まとめ
エンジニアの志望動機は、ポイントを押さえれば未経験・文系・第二新卒でも書類選考を突破できます。最後に要点を整理します。
- 経済産業省の推計では2030年にIT人材が最大79万人不足。未経験エンジニアへの需要は今が最大級
- 採用担当者が未経験者に見ているのは「学習意欲」と「定着性」の2点
- 履歴書の志望動機は200〜250字、職務経歴書は300〜500字が最適解
- FAST-V(Fit/Authority/Story/Target-Vision)で書くと4ピースで200〜250字が完成する
- Authority(A)にはポートフォリオ(GitHubアプリ・資格・スクール修了)を必ず入れる
- 経験別3+業態別7+状況別5の例文を、自分の言葉に変換して使う
- NG例は「モノづくりが好き」「手に職をつけたい」「リモートワークがしたい」「AIに奪われない」「年収が高い」の5つ
- 異業種経験はスキル翻訳表でエンジニアの言葉に変換する(カスタマーサポート→ユーザー視点のデバッグ力など)
- 企業研究は求人票の技術スタック・テックブログ・OpenWork・IR資料の4点セットで行う
- 書類通過率を上げるには、学習意欲の根拠・ポートフォリオ・入社後ビジョンをセットで書く
今日から始める3ステップ
- FAST-Vフレームワークに沿って自分の志望動機の下書きを200字で書いてみる
- AI履歴書つくる君 でAI書類診断を受け、通過率と改善点を把握する
- 業態別例文と見比べながら、Before/Afterで書き直しを1回行う
書き始めが辛い場合は、無料の AI履歴書つくる君 で下書きを自動生成してから、自分の言葉に調整する流れが最短です。ポートフォリオの盛り込み方もサポートしてもらえるため、未経験からのエンジニア転職で書類通過率を一段引き上げたい方にとって心強いツールです。
- 経済産業省推計で2030年にIT人材最大79万人不足。未経験エンジニア採用が加速している市場環境
- 採用担当者が未経験者に最も重視するのは「学習意欲」と「定着性」の2点
- 履歴書の志望動機は200〜250字、職務経歴書は300〜500字が最適解
- 書類通過率を上げるフレームワークは独自の「FAST-V」(Fit/Authority/Story/Target-Vision)
- FAST-VのAuthority(A)にポートフォリオ(GitHub・資格・スクール修了)を必ず入れる
- 経験別3+業態別7+状況別5の合計15例文を、自分のエピソードと技術スタックに変換して使う
- NG例の代表は「モノづくりが好き」「手に職をつけたい」「リモートワークがしたい」「AIに奪われない」「年収が高い」の5つ
- 前職の異業種経験はスキル翻訳表でエンジニア用語に変換する(カスタマーサポート→ユーザー視点のデバッグ力など)
- 企業研究は求人票の技術スタック・テックブログ・OpenWork・IR資料の4点セットで行う
- AI履歴書つくる君で下書き→AI書類診断→ポートフォリオ添削→プロ添削のループを回す
次の一歩:読了後に取るべき行動は3つです。まず、FAST-Vフレームワークで自分の志望動機を200字の下書きとして書いてみてください。その際、スキル翻訳表で前職の経験をエンジニア用語に変換してからAuthority欄に入れると、採用担当者の目に止まる文章になります。次に、AI履歴書つくる君でAI書類診断を受け、通過率と改善ポイントを把握します。ポートフォリオの盛り込み方もサポートしてもらえるため、未経験でも書類の完成度を一段引き上げられます。最後に、業態別例文と見比べながら自分の経歴で1回だけ書き直しを行い、エンジニアの知人や転職エージェントに読んでもらいましょう。下書き→診断→書き直しのループを2周回せば、書類通過率は現状から確実に上がります。
AI履歴書つくる君で、志望動機の下書きから書類通過率の診断、プロの無料添削まで。
出典・参考URL一覧
- 経済産業省「IT人材需給に関する調査」
- 情報処理推進機構(IPA)「DX白書2023」
- 情報処理推進機構(IPA)「IT人材白書」
- 情報処理推進機構(IPA)基本情報技術者試験公式
- 厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag「ソフトウェア開発技術者」
- 厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査
- 厚生労働省 推奨履歴書様式
- マイナビ転職「システムエンジニア・プログラマーの志望動機の書き方」
- doda「エンジニアの志望動機の書き方と例文」
- type転職エージェント「ITエンジニアの志望動機の書き方」
- リクルートエージェント「志望動機の書き方と例文54種」
- レバテックキャリア「未経験エンジニアの転職志望動機」
- AWS認定 公式
- Google Cloud 認定公式
- Microsoft Azure 認定公式
- OpenWork
- AI履歴書つくる君


