基本は「貴社の規定に従います」。ただし在職中や勤務地制限がある場合は理由付きで書くのが正解。
履歴書の本人希望欄は「貴社の規定に従います」と書けば基本的にOKです。ただし在職中の入社日や勤務地の制限など、書くべきケースを見落とすと採用担当との認識のズレが生まれます。この記事では、書いていいこと・ダメなことの線引きと、シーン別の例文5パターンを解説します。
現役キャリアアドバイザーの鈴木耕平が、マイナビ転職・リクナビNEXT・dodaの公式情報と厚生労働省の履歴書様式例をもとに執筆しています。
本人希望欄の基本ルール、書いていいこと・ダメなことの一覧、シーン別5パターンの例文、OK例 vs NG例の比較表、採用担当の本音、在職中の活用テクニックまで網羅的に学べます。
まず本人希望欄の基本ルールを押さえたうえで、シーン別の書き方→OK例 vs NG例→採用担当の本音→在職中の活用法の順に進めていきます。
📌 この記事の重要ポイント
注意点
給与・待遇の希望は書かない、希望は「絶対条件」のみに絞る、空欄や「特になし」は避ける
Step 1 - 本人希望欄とは?基本ルールを30秒で理解

結論 - 本人希望欄は「特に給料・職種・勤務時間・勤務地の希望を書く欄」であり、特に希望がなければ「貴社の規定に従います」と記入するのが正解です
結論として、本人希望欄は「絶対に譲れない条件」だけを書く欄です。特に希望がなければ「貴社の規定に従います」と書くのが正解。
「履歴書の最後にある本人希望欄、何を書けばいいの?」と手が止まっている方は多いのではないでしょうか。
僕はキャリアアドバイザーとして年間500通以上の履歴書を見てきましたが、本人希望欄の書き方を間違えて印象を落としている人が意外と多いのです。逆に言えば、ルールを知っていれば1分で書ける欄でもあります。
本人希望欄の役割 - 厚生労働省の公式定義
厚生労働省が2021年に改訂した履歴書様式例では、本人希望記入欄を「特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入」する欄と定義しています。
つまり、この欄の役割は「選考前に共有すべき勤務条件の希望を伝える場所」です。
重要なポイント
- 自己PRや志望動機を書く場所ではない
- 「わがまま欄」ではなく「事前共有欄」として活用する
- 採用担当は記載内容を「絶対条件」として受け取る
(参考 - 厚生労働省「新たな履歴書の様式例の作成について」)
「貴社の規定に従います」が基本の理由
特に希望がない場合は「貴社の規定に従います。」と記入しましょう。
この一文には、単に「希望なし」という意味だけでなく、「御社のルールを尊重する柔軟な姿勢があります」というメッセージが含まれています。マイナビ転職でも、希望がない場合は「貴社の規定に従います」と記載することを推奨しています。
なお、書き言葉では「貴社」が正解です。「御社」は面接など話し言葉で使う表現なので間違えないようにしましょう。
(参考 - マイナビ転職「本人希望記入欄の書き方と例文」)
「特になし」と書くのがNGな理由
「特になし」「特にありません」と書くのは避けてください。
リクナビNEXTの公式ガイドでは、「特になし」は意欲が低い印象を与えると指摘されています。採用担当は「この人は当社に入りたいという熱意があるのか?」と疑問を持つ可能性があるのです。
また、空欄で提出するのもNGです。記入漏れと判断され、「書類の管理が雑な人」という印象につながりかねません。
| 書き方 | 採用担当の印象 | 判定 |
|---|---|---|
| 貴社の規定に従います。 | 柔軟性がある。丁寧に記入している | ◎ |
| 特になし | 意欲が低そう。手抜き感がある | × |
| 空欄 | 記入漏れ?書類管理が雑 | × |
(出典 - リクナビNEXT「本人希望記入欄の書き方」)
💡 アドバイス
本人希望欄は「空欄でも問題ないだろう」と軽く見がちですが、採用担当は意外とチェックしています。たった一行の記載で印象が変わるので、丁寧に書きましょう
この章の3つのポイント
- 厚生労働省の公式定義では「給料・職種・勤務時間・勤務地」が記入対象 → 2021年改訂で通勤時間・扶養家族欄は廃止された
- 「貴社の規定に従います」が基本の理由は柔軟性のアピール → 本人希望欄は「わがまま欄」ではなく「事前共有欄」
- 「特になし」は意欲が低い印象を与える → 採用担当は希望欄の内容を選考条件として扱う
出典
新たな履歴書の様式例の作成について
本人希望記入欄の書き方と例文
Step 2 - 書いていいこと・書いてはいけないことの一覧

結論 - 書いてOKなのは希望職種・入社可能日・連絡時間帯・勤務地制限・健康上の配慮の5つ。給与・待遇・自己PRは書いてはいけません
結論として、書いてOKなのは「希望職種・入社可能日・連絡時間帯・勤務地制限・健康上の配慮」の5つだけ。給与・待遇・自己PRは書いてはいけません。
本人希望欄は「何でも書いていい欄」ではありません。書いていいこと・ダメなことには明確な線引きがあります。
書いてOKな5つの項目
以下の5つは本人希望欄に記載してOKです。
1. 希望職種
複数の職種を同時に募集している企業に応募する場合、希望する職種を記載します。エン転職の公式ガイドでも、複数職種の募集では希望職種を明記することを推奨しています。
2. 入社可能日
在職中で入社時期に制限がある場合は記載しましょう。「現在在職中のため、入社は○月以降で調整可能です」のように書きます。
3. 連絡可能な時間帯
在職中で日中の電話対応が難しい場合、連絡が取りやすい時間帯を記載します。
4. 勤務地の制限
家族の介護や育児など、やむを得ない理由で勤務地に制限がある場合は記載してOKです。
5. 健康上の配慮事項
業務に影響する健康上の理由がある場合は、簡潔に記載します。
(参考 - エン転職「本人希望欄の書き方」)
書くとマイナス評価になる3つのNG項目
以下の3つは本人希望欄に書くべきではありません。
| NG項目 | なぜNGなのか | 代替手段 |
|---|---|---|
| 給与・年収の希望 | 「条件ありきで会社を選んでいる」と思われる | 面接時・内定後のオファー面談で交渉 |
| 残業・休日の希望 | 「働く意欲が低い」と見なされるリスク | 面接で社風や働き方を確認する |
| 自己PR・志望動機 | 欄の趣旨を理解していないと評価される | 専用の欄に記載する |
(出典 - リクルートエージェント「本人希望欄に書くべきこと・書かないこと」、doda「本人希望欄の書き方」)
リクルートエージェントの公式ガイドでは、給与・待遇の希望を記載すると「自己本位な印象」を与えると指摘しています。年収交渉は面接時や内定後のオファー面談で行うのが転職活動の基本ルールです。
迷ったときの判断基準 - 「絶対条件かどうか」で決める
「この希望、書いていいのかな?」と迷ったときは、以下の基準で判断してください。
書くべきケース
- その条件が満たされなければ入社できない(例 - 持病のため週3日通院が必要)
- 選考前に共有しないと企業側が困る(例 - 入社可能日が3ヶ月後)
書かない方がいいケース
- 内定後に交渉できる内容(例 - 年収希望額)
- 面接で口頭のニュアンスを含めて伝えたい内容(例 - リモートワーク希望)
判断に迷う場合は「面接で話せばニュアンスが伝わるか?」を考えましょう。文字だけでは誤解を生みやすい希望は、面接の場で伝える方が安全です。
💡 アドバイス
「書いていいこと」と「ダメなこと」の判断基準は簡単です。「この条件が満たされなければ入社しない」という絶対条件だけを書いてください。給与交渉は面接や内定後にするのがベターです
この章の3つのポイント
- 書いてOKなのは希望職種・入社可能日・連絡時間帯・勤務地制限・健康上の配慮の5つ → 自己PRを本人希望欄に書くのはNG
- 給与・残業・休日の希望はNG → 希望だけでなく理由も書くと好印象
- 迷ったら「内定後に交渉できるか」で判断する → 健康上の配慮が必要な場合は簡潔に記載してOK
Step 3 - シーン別・本人希望欄の書き方5パターン【例文付き】

結論 - 希望なしは「貴社の規定に従います」、在職中は入社可能日+連絡時間帯、勤務地・職種は募集要項の表記に合わせて記載しましょう
ここでは、よくある5つのシーン別に、そのまま使える本人希望欄の例文を紹介します。自分の状況に合ったパターンを選んで、カスタマイズして使ってください。
パターン1 - 特に希望がない場合
最もシンプルなケースです。
貴社の規定に従います。
たったこの一文で問題ありません。「です・ます調」にする必要もなく、「貴社の規定に従います。」の定型文がベストです。
パターン2 - 在職中で入社日・連絡時間帯を伝えたい場合
在職中の方は、入社可能日と連絡がつく時間帯を書いておくと親切です。
現在在職中のため、入社日は2026年7月1日以降で調整可能です。
ご連絡は平日18時以降、または土日にお願いできますと幸いです。
dodaの公式ガイドでも、在職中の転職活動では連絡可能な時間帯を本人希望欄に記載することを推奨しています。
(参考 - doda「在職中に転職活動をするときの履歴書の書き方」)
パターン3 - 希望職種がある場合(複数職種の募集)
複数の職種を同時に募集している企業に応募するときの書き方です。
営業職を希望いたします。
上記以外は貴社の規定に従います。
ポイント - 職種名は募集要項に書かれている名称をそのまま使ってください。「法人営業」と書いてあるのに「セールス」と書くと、募集要項を読んでいない印象を与えてしまいます。
パターン4 - 勤務地に制限がある場合
やむを得ない事情で勤務地に制限がある場合の書き方です。
家族の介護のため、東京都内での勤務を希望いたします。
上記以外は貴社の規定に従います。
重要 - 必ず理由をセットで記載してください。マイナビ転職エージェントの公式ガイドでは、理由なしの希望は「わがまま」に見えるリスクがあると指摘しています。
(参考 - マイナビ転職エージェント「本人希望欄の基本マナー」)
パターン5 - 複数の希望がある場合
入社日と勤務地の両方に希望がある場合は、箇条書きで簡潔にまとめます。
・入社日 - 現在在職中のため、2026年8月以降で調整可能です
・勤務地 - 家族の介護のため、関東圏内を希望いたします
上記以外は貴社の規定に従います。
希望を書く場合は最大2〜3項目に絞りましょう。4つ以上の条件を並べると「融通が利かない人」という印象を与えてしまうのです。
💡 アドバイス
例文をそのままコピペするのではなく、自分の状況に合わせてカスタマイズすることが大切です。採用担当はテンプレ感のある文章を見慣れているのです
この章の3つのポイント
- 希望なしなら「貴社の規定に従います」の一文 → 例文はコピペせずに自分の状況に合わせてカスタマイズ
- 在職中は入社可能日と連絡時間帯をセットで記載 → 複数の条件がある場合は箇条書きで簡潔に
- 勤務地・職種は募集要項の表記に合わせる → 「上記以外は貴社の規定に従います」で締める
Step 4 - 本人希望欄のOK例 vs NG例を比較

結論 - NG例は「自分都合」の印象を与え、OK例は「事実+理由」の構成になっています。理由を添えるだけで印象は大きく変わります
結論として、OK例とNG例の違いは「理由があるかどうか」。理由を一言添えるだけで、わがままな印象が事情を汲み取れる印象に変わります。
給与・待遇に関するOK例 vs NG例
項目NG例OK例(代替手段)
| 年収 | 年収500万円以上を希望します | 本人希望欄には書かず、面接やオファー面談で交渉する |
| 残業 | 残業は月20時間以内でお願いします | 面接で残業の実態を質問し、自分で判断する |
| 休日 | 土日祝日は必ず休みたいです | 募集要項の休日欄を確認し、合致する求人に応募する |
(出典 - リクルートエージェント「本人希望欄に書くべきこと・書かないこと」)
勤務条件に関するOK例 vs NG例
項目NG例OK例
| 勤務地 | 自宅から近い東京支社を希望します | 家族の介護のため、東京都内での勤務を希望いたします |
| 職種 | できればマーケティング職がいいです | マーケティング職を希望いたします |
| 転勤 | 転勤は絶対にできません | 配偶者の転勤の都合上、関東圏内での勤務を希望いたします |
(出典 - キャリアトラス「本人希望欄の正しい書き方」)
NG例に共通するのは理由がないことと表現が一方的であること。OK例では「なぜその希望があるのか」を簡潔に添えているため、採用担当も事情を理解しやすくなります。
入社時期・連絡方法に関するOK例 vs NG例
項目NG例OK例
| 入社日 | 7月まで入社できません | 現在在職中のため、入社は2026年7月以降で調整可能です |
| 連絡方法 | 電話に出られないのでメールにしてください | 在職中のため、平日18時以降またはメールでのご連絡をお願いいたします |
| 退職時期 | 退職日はまだ決まっていません | 退職日は内定後、引き継ぎ期間を含め1〜2ヶ月で調整いたします |
(出典 - doda「在職中に転職活動をするときの履歴書の書き方」)
NG例は「断定的」「否定的」な表現が目立ちます。OK例では「調整可能です」「お願いいたします」など、柔軟さと丁寧さを含む表現に言い換えているのがポイントです。
💡 アドバイス
OK例とNG例を見比べると分かりますが、違いは「理由があるかどうか」だけ。理由を一言添えるだけで、わがままな印象から事情を汲み取れる印象に変わります
この章の3つのポイント
- 給与希望は面接や内定後に伝える → OK例とNG例を並べることで違いが一目瞭然
- 勤務条件は理由とセットで記載 → NG例は「自分都合」の印象を与える表現
- 入社時期は確定した日付のみ記載 → OK例は「事実+理由」の構成になっている
出典
本人希望欄に書くべきこと・書かないこと
本人希望欄の正しい書き方
Step 5 - 採用担当が本人希望欄で見ているポイント

結論 - 採用担当は本人希望欄を「絶対条件」として読みます。書きすぎは減点要因であり、空欄は記入漏れと判断されるリスクがあります
結論として、採用担当は本人希望欄を「この条件を満たせなければ入社しない人」として読みます。だからこそ書きすぎは減点要因であり、書くなら「絶対条件」に絞るべきです。
本人希望欄は「絶対条件」として受け取られる
ここは多くの方が見落とすポイントです。本人希望欄に書いた内容は、採用担当から「この条件を満たせなければ入社しません」という意思表示として受け取られます。
たとえば「東京都内勤務を希望します」と書いた場合、企業側は「この人に大阪配属の打診はできない」と判断します。軽い気持ちで書いた希望が、選考の幅を狭めてしまう可能性があるのです。
マイナビ転職エージェントでも「本人希望記入欄に記入された内容は必ず必要な条件として捉えられやすい」と解説しています。
(参考 - マイナビ転職エージェント「本人希望欄の基本マナー」)
書きすぎると「融通が利かない人」と判断される
本人希望欄に複数の条件を書き連ねると、採用担当は以下のように判断する可能性があります。
- 「条件が多すぎて、うちの会社には合わないかもしれない」
- 「仕事の中身より待遇を重視している人だな」
- 「入社後も要望が多そうで、マネジメントしにくそう」
dodaの公式ガイドでも「いくつもの希望を書き連ねてしまうと、採用担当者から融通が利かなそうな人だと敬遠されかねない」と注意喚起しています。
(参考 - doda「本人希望欄の書き方」)
希望を書く場合は最大2〜3項目に絞り、最後に「上記以外は貴社の規定に従います」と添えて柔軟さをアピールしましょう。
空欄・「特になし」は意欲の低さと見なされる
逆に、何も書かないのも問題です。
空欄の場合は「記入漏れ」と判断されるリスクがあり、「特になし」は「この人は本当にうちに来たいのかな」と疑問を持たれる可能性があります。
type女性の転職エージェントの公式ガイドでも「空欄や"特になし"は避け、"貴社の規定に従います"と記入すること」を推奨しています。
(参考 - type女性の転職エージェント「本人希望欄の書き方と注意点」)
💡 アドバイス
迷ったら「面接で伝えるべきか、事前に書くべきか」を考えてみてください。面接で話せばニュアンスが伝わる内容は、あえて本人希望欄に書かない方が安全です
この章の3つのポイント
- 本人希望欄は「絶対条件」として受け取られる → 書きすぎないことが最大の対策
- 希望を書きすぎると「融通が利かない人」の印象 → 採用担当は本人希望欄を「この条件を満たせなければ入社しない」と解釈
- 空欄は「記入漏れ」と判断されるリスク → 交渉余地を残すために面接で伝える方が有利なケースもある
Step 6 - 在職中の転職で本人希望欄を活用するコツ

結論 - 在職中の転職では入社可能日・連絡時間帯・退職予定日を本人希望欄で事前共有すると、採用担当とのやりとりがスムーズになります
在職中の転職活動では、入社可能日・連絡時間帯・退職予定日の3つを本人希望欄で事前に伝えておくと、採用担当とのやりとりがスムーズになります。
退職予定日・入社可能日の書き方
退職日が確定しているかどうかで書き方が変わります。
退職日が確定している場合
現職を2026年6月30日に退職予定のため、入社は2026年7月1日以降で調整可能です。
退職日が未確定の場合
現在在職中です。内定をいただいた後、引き継ぎ期間を含め1〜2ヶ月で入社可能です。
dodaの公式ガイドでは「自分の予想や希望だけで未確定の退職時期を記入するのはNG」と注意しています。確定していない日付を断定的に書くと、入社日の変更が発生したときに信頼を損ねてしまいます。
(参考 - doda「在職中に転職活動をするときの履歴書の書き方」)
連絡可能な時間帯の伝え方
在職中で日中の電話対応が難しい場合は、以下のように書きましょう。
在職中のため、お電話でのご連絡は平日18時以降にお願いいたします。日中はメールにてご連絡いただけますと幸いです。
ポイントは3つです。
- 「在職中のため」と理由を添える - 理由がないと不誠実に見える
- 連絡がつく時間帯を具体的に書く - 「夕方以降」より「18時以降」が分かりやすい
- 代替手段(メール)を提案する - 採用担当の手間を減らす配慮になる
在職中であることを本人希望欄に書く例文
上記を組み合わせた総合的な例文です。
現在在職中のため、下記の点をご了承いただけますと幸いです。
・入社日 - 内定後、引き継ぎを含め1〜2ヶ月で入社可能です
・ご連絡 - 平日18時以降、または土日10時〜18時にお電話が可能です。日中はメールでのご連絡をお願いいたします
上記以外は貴社の規定に従います。
在職中の方が本人希望欄を活用する最大のメリットは「連絡の行き違いを防げること」です。せっかくの選考連絡を受けられず、返信が遅れて機会損失になるケースは少なくありません。
💡 アドバイス
在職中の方は「連絡がつかない時間帯がある」ことを事前に伝えておくと、採用担当も安心します。ここを書かないと、せっかくの選考連絡を受けられず機会損失になりかねません
この章の3つのポイント
- 退職予定日が確定しているなら具体的な日付を記載 → 退職日が未定なら「退職日は選考の状況に応じて調整可能です」と記載
- 連絡可能時間帯は「平日○時〜○時」の形式 → 在職中の電話対応が難しい場合はメール連絡を希望する旨を書く
- 在職中であることは職歴欄と本人希望欄の両方で伝える → 引き継ぎ期間を考慮して1〜2ヶ月後の入社日を設定するのが一般的
出典
在職中に転職活動をするときの履歴書の書き方
本人希望欄を活用した在職中の転職活動
Step 7 - 本人希望欄でよくある質問と回答

結論 - 本人希望欄は企業ごとに書き分けるのが基本。パート・アルバイトの場合はシフトや勤務時間の希望を具体的に書いてOKです
ここでは、本人希望欄に関してよく寄せられる質問にまとめてお答えします。
複数の企業に応募する場合、希望欄は変えるべき?
はい、企業ごとに書き分けるのが基本です。
本人希望欄は志望動機ほど注目される欄ではありませんが、使い回しにはリスクがあります。
- 企業名や職種名を間違えて記載してしまうリスク
- 企業Aに出した勤務地の希望が企業Bには当てはまらないケース
- コピペの修正忘れで「別の会社の情報が残っている」失敗
タウンワークの公式ガイドでも、本人希望欄は応募先に合わせて内容を調整することを推奨しています。
(参考 - タウンワーク「本人希望記入欄の書き方と例文」)
パート・アルバイトの場合の書き方は?
パートやアルバイトの場合は、正社員の転職と異なりシフトや勤務時間の希望を具体的に書いてOKです。
パート応募の例文
週3〜4日勤務を希望いたします。
子どもの送迎のため、9時〜15時の間で勤務できると幸いです。
扶養内勤務の例文
扶養の範囲内(年収130万円以内)での勤務を希望いたします。
パートの場合は勤務日数や時間帯が採用の重要な判断材料になるため、具体的に書いた方が企業もシフト調整がしやすくなります。希望だけでなく「子どもの送迎のため」など理由を添えると好印象です。
💡 アドバイス
本人希望欄の使い回しは、志望動機ほど目立ちませんが、企業名や職種名を間違えるリスクがあります。提出前に必ず確認しましょう
この章の3つのポイント
- 企業ごとに本人希望欄を書き分けるのが基本 → 使い回しは採用担当にバレやすい
- パート・アルバイトはシフト希望を具体的に記載してOK → パート・アルバイトは「扶養の範囲内」や「週○日勤務」を明記してOK
よくある質問
Q. 本人希望欄に「特になし」と書いてもいい?
A. 避けるべきです。マイナビ転職やリクナビNEXTなど大手転職サイトでは「特になし」と書くと意欲が低い印象を与えると解説しています。希望がない場合は「貴社の規定に従います」と記入しましょう。この一文には「御社のルールを尊重します」という前向きな姿勢が含まれており、採用担当にも好印象です。空欄で提出するのも記入漏れと判断されるリスクがあるため避けてください。
Q. 本人希望欄に給与の希望を書いてもいい?
A. 基本的にNGです。リクルートエージェントやdodaの公式ガイドでは、給与・待遇の希望を本人希望欄に記載すると「条件ありきで会社選びをしている人」というマイナス評価になりうると指摘しています。年収の交渉は面接時や内定後のオファー面談で行うのが一般的です。ただし、募集要項に「希望年収をお知らせください」と記載がある場合は別です。
Q. 在職中の場合、本人希望欄に何を書けばいい?
A. 在職中の方は「入社可能日」と「連絡可能な時間帯」を記載しましょう。例えば「現在在職中のため、入社は2026年7月以降で調整可能です。ご連絡は平日18時以降か、メールにてお願いいたします」のように書きます。退職日が未確定の場合は「内定後1〜2ヶ月で入社可能」のような目安を伝えると、採用担当も選考スケジュールを立てやすくなります。
Q. 本人希望欄は空欄のまま提出していい?
A. NGです。空欄は「記入漏れ」と判断される可能性があります。採用担当は「書類の不備=仕事でもケアレスミスが多い」と考えることがあり、マイナス印象になりかねません。希望がない場合でも「貴社の規定に従います」と必ず記入してください。たった一文で済むので、空欄で出すリスクを取る理由はありません。
Q. 複数の職種を募集している場合、希望職種を書くべき?
A. はい、書くべきです。エン転職の公式ガイドでは、複数職種を同時募集している企業に応募する際は本人希望欄に希望職種を明記することを推奨しています。記載する際は、募集要項に書かれている職種名をそのまま使いましょう。「営業職を希望いたします」のように簡潔に書けばOKです。
Q. 勤務地の希望は本人希望欄に書いていい?
A. 家族の介護や子育てなど、やむを得ない理由がある場合は書いてOKです。ただし「通勤が楽だから」のような個人的な理由での記載は避けましょう。書く場合は「家族の介護のため、東京都内での勤務を希望いたします」のように理由をセットで記載してください。理由なしで希望だけ書くと、わがままな印象を与えるリスクがあります。
Q. 本人希望欄に自己PRを書いてもいい?
A. NGです。本人希望欄は勤務条件に関する希望を書く欄であり、自己PRの内容を書く場所ではありません。自己PRは専用の欄に記載しましょう。本人希望欄に関係のない内容を書くと「欄の趣旨を理解していない」という評価につながりかねません。
Q. 本人希望欄の「貴社の規定に従います」と「御社の規定に従います」はどちらが正しい?
A. 履歴書は書き言葉なので「貴社」が正解です。「御社」は話し言葉(面接など)で使う表現です。また「貴社の規定に従います」の末尾には句点(。)を付けるのが丁寧です。些細な点ですが、言葉遣いの正確さは社会人としての基本マナーのアピールになります。
Step 8 - まとめ|本人希望欄の書き方チェックリスト

結論 - 5つのチェック項目をクリアすれば、本人希望欄で減点されることはありません
最後に、本人希望欄の提出前チェックリストを確認しましょう。以下の5項目をクリアすれば、この欄で減点されることはありません。
提出前チェックリスト
- ☑ 空欄になっていないか?(希望なしでも「貴社の規定に従います」と記入)
- ☑ 「特になし」と書いていないか?(「貴社の規定に従います」に変更)
- ☑ 給与・待遇・残業の希望を書いていないか?(面接で交渉する内容は削除)
- ☑ 希望に「理由」を添えているか?(理由なしの希望は「わがまま」に見える)
- ☑ 「御社」ではなく「貴社」と書いているか?(書き言葉は「貴社」が正解)
本記事のまとめ
1. 本人希望欄は「特に給料・職種・勤務時間・勤務地の希望を書く欄」(厚生労働省の定義)
2. 特に希望がない場合は「貴社の規定に従います」と記入するのが正解
3. 「特になし」や空欄は意欲の低さ・記入漏れと判断されるリスクがある
4. 書いてOKなのは希望職種・入社可能日・連絡時間帯・勤務地制限・健康上の配慮の5つ
5. 給与・待遇・残業・休日の希望は書かない。面接や内定後に交渉する
6. 採用担当は本人希望欄を「絶対条件」として読む。書きすぎは減点要因
7. 在職中は入社可能日と連絡時間帯を「理由付き」で記載すると好印象
8. 希望を書く場合は「事実+理由」の構成にし、「上記以外は貴社の規定に従います」で締める
9. 企業ごとに本人希望欄を書き分け、提出前にチェックリストで最終確認する
本人希望欄の書き方を解説してきましたが、最も大切なのは「書きすぎないこと」です。採用担当は希望欄を「絶対条件」として読むため、軽い気持ちで書いた希望が選考の幅を狭めてしまいます。基本は「貴社の規定に従います」。在職中の入社日や勤務地制限など、事前に伝えるべき情報だけを「理由付き」で記載してください。迷ったら転職エージェントに相談するのがおすすめです。プロの目で添削してもらえば、書くべきか・書かないべきかの判断が5分で付きます。この記事を参考に本人希望欄を丁寧に仕上げて、自信を持って応募しましょう。
💡 アドバイス
本人希望欄は履歴書の中で最後に書く項目です。疲れて手を抜きがちですが、最後の印象は意外と残ります。チェックリストで1分だけ確認すれば安心です
この章の3つのポイント
- 提出前に5つのチェック項目で最終確認 → チェックリストで最終確認すれば安心して提出できる
📝 読了後のアドバイス
本人希望欄の書き方を解説してきましたが、最も大切なポイントは「書きすぎないこと」です。採用担当は本人希望欄に書かれた内容を「絶対条件」として受け取ります。つまり、軽い気持ちで書いた希望が選考のハードルになってしまう可能性があるのです。基本は「貴社の規定に従います」。在職中の入社可能日や勤務地の制限など、事前に伝えるべき情報だけを「理由付き」で書いてください。迷ったら転職エージェントに相談するのがおすすめ。プロの目で添削してもらえば、書くべきか・書かないべきかの判断が5分で付きます。履歴書の最後の項目まで丁寧に仕上げて、自信を持って応募しましょう。
この記事のまとめ
- 本人希望欄は「特に給料・職種・勤務時間・勤務地の希望を書く欄」(厚生労働省の定義)
- 特に希望がない場合は「貴社の規定に従います」と記入するのが正解
- 「特になし」や空欄は意欲の低さ・記入漏れと判断されるリスクがある
- 書いてOKなのは希望職種・入社可能日・連絡時間帯・勤務地制限・健康上の配慮の5つ
- 給与・待遇・残業・休日の希望は書かない。面接や内定後に交渉する
- 採用担当は本人希望欄を「絶対条件」として読むため、書きすぎは減点要因
- 在職中は入社可能日と連絡時間帯を「理由付き」で記載すると好印象
- 希望を書く場合は「事実+理由」の構成にし、最後に「上記以外は貴社の規定に従います」で締める
- 企業ごとに本人希望欄を書き分け、提出前にチェックリストで最終確認する


